水中撮影で必要な機材!人気のカメラランキング!2025

水中撮影を楽しむために何を買えばいいか、揃えればいいかややこしすぎてわからない!という方も多いと思います。そういう方の駆け込み寺「カメカメ」がこれさえ揃えて置けばいい!というおすすめアイテムをご紹介いたします。この記事を参考にし、わからないことがあればカメカメにお気軽にお問い合わせください!

水中ハウジング

水中撮影を楽しむために最も重要な機材のひとつが「水中ハウジング」です。水中ハウジングはカメラ本体を防水するために必要不可欠で、基本的には水深15m以上ではハウジングがないとカメラは水中で使用できません。これにより、水深数十メートルの場所でもカメラを安全に使用できるのです。多くのカメラメーカーが、各カメラメーカーの水中ハウジングを製造販売しており、代表的なメーカーにはイノンアンティスAOIノーティカムシーアンドシーなどがあります。

これらのメーカーは、Nikon、キヤノン、ソニー、オリンパス、パナソニックなど、主要なカメラブランドに対応したハウジングを提供しています。水中ハウジングには、カメラの操作ボタンやダイヤルが水中でも使えるように設計されており、操作感覚やボタン配置が重要です。ストロボやフォーカスライトを取り付けるための拡張ポートも備えていて、撮影の自由度を高めてくれます。

選ぶ際のポイントとしては、耐久性、軽量性、防水性能、拡張性が挙げられます。特に水中での操作性が非常に重要で、ボタンやダイヤルが確実に動作するかを確認することが大切です。また、ハウジングには深さや水圧に耐える強度が必要で60m~100mの水深に耐えられる設計にしているものが多いです。長時間の撮影や深い水中での撮影を行う場合は、アルミ製で頑丈で高性能なモデルを選ぶことをお勧めします。

水中で人気のミラーレスデジタルカメラは、ソニー「α1II、α9II、α7R5、α7CR。α7CII、α7SIII」、キヤノン「EOS R5 Mark2、R6 Mark2、R5、R6、R7」、ニコン「Z9、Z8、Z7III、Z6III、Z5II」、OMシステム「OM1 Mark2、OM-5」など。
コンパクトデジタルカメラでは、OMシステム「水中カメラ TG-7」、ソニー「RX100V」などです。

レンズポート・レンズギア

レンズポートは、水中撮影において不可欠なアクセサリーで、カメラ+レンズ = ハウジング + ポートという感じです。これは、カメラのレンズを水から保護し、同時に水中でもクリアな画像を得るための役割を果たします。水中ハウジングには、異なる種類のレンズポートを取り付けることができます。ポートの種類は使用するレンズの種類によって異なり、主に「ワイドポート(ドームポート)」と「マクロポート」の2種類があります。

ワイドポートは、広角レンズや魚眼レンズに使用され、広範囲の風景や大きな被写体を撮影するのに最適です。ドーム型のポートが一般的で、広い視野を実現します。一方、マクロポートは、近距離で小さな被写体を撮影する際に使います。マクロ撮影では、対象物との距離が非常に近いため、フラットポートが適しており、クリアな解像度を保つことができます。先端に水中での着脱が可能な「SMC-3」「UCL-90」などのクローズアップレンズを追加することでさらに接写することができるようになりマクロ撮影の幅を広げることもできるようになります。

各メーカーは、特定のレンズに適したポートを提供しており、それぞれのレンズに最適化されたポートをラインアップしています。中でもNauticamは水中で使用できるレンズのラインナップが一番豊富です。レンズポートは、ハウジングの前面に簡単に取り付けることができ、各ハウジングメーカーごとにねじ込み式やバヨネット式、ロック式など固定方法やマウントが異なるので、ハウジングメーカーに合わせた純正ポートを用意してください。

また、水中ではレンズをポートで保護するためレンズのマニュアルフォーカスやズーム操作ができなくなります。そこで必要なのが「フォーカスギア」や「ズームギア」になります。基本的にはレンズにギアという歯車を取り付けて、ハウジングの外側からレンズリングを操作するようになります。イノンはマグネットの磁力を利用してレンズリングを操作する独自のシステムを採用しています。レンズギアや磁石リングを使うことにより、水中でズームしたり、シビアなピント合わせが必要なマクロ撮影時にマニュアルフォーカスが使用できるようになるのです。

各社ともに使用するレンズに合わせたポートのシステムチャートを用意しているのでそれを参照して適切なポートを選んでください。カメカメホームページには各社チャート表をまとめたリンクがあるので便利です。

水中ストロボ

水中撮影では、水深が深くなるほど自然が届かなくなりカラフルな色彩が失われるため、水中ストロボの使用が必要です。水は光を吸収するため、深い場所に行けば行くほど赤やオレンジの色から失われ、全体的に青みがかった画像になります。水中ストロボは、これを補正するために使用され、鮮やかな色を再現することができます。

INONやSEA&SEAといった日本のメーカーは、信頼性の高い水中ストロボを提供しています。これらのストロボはTTL(自動調光)機能を搭載しており、カメラが必要とする露出に基づいて適切な光量を自動で調整します。これにより、初心者でも簡単に良い写真を撮ることができます。また、マニュアルモードで光量を細かく調整できるタイプもあり、上級者向けにはこうしたモデルが好まれます。

水中ストロボは2灯使用することで、より広範囲に自然で立体感のあるライティングを実現できます。ストロボを配置する角度や距離、光の強さを調整することで、被写体に最適な光を当てることができ、よりプロフェッショナルな仕上がりにすることができます。水中での色彩や明暗を正確に再現するためには、ストロボの選定と使い方が非常に重要です。また、ストロボを発光させるためにハウジングとストロボをつなぐ「光ファイバーケーブル」も必須になります。
売れ筋はINON「S-220」、SEA&SEA「YS-D3 Duo」、AOI「ウルトラコンパクトストロボRC」で、YS-D3 DuoとAOIストロボは、OMシステム独自のストロボシステムRCモードに対応しています。

水中ライト

水中ライトは、ストロボとは異なり連続的な定常光を提供するため、動画撮影や暗所でのフォーカス補助に役立ちます。特に暗い海中でのマクロ撮影や動画撮影では、水中ライトが不可欠です。ライトを使用することで、ピントが合いやすくなり、シャッタースピードを速くして手ブレを防ぎ、明るく鮮明な画像を得ることができます。

INONやSEA&SEA、Fisheye、RGBlue(system)、bigblue、KELDAN、TOVATEC、WEEFINEなどの人気メーカーは、さまざまなタイプの水中ライトを提供しています。これらのライトは、光量や色温度、照射角度などのパラメーターが異なり、撮影シーンに合わせた選択が求められます。例えば、広範囲を照らすワイド型ライトや、特定の被写体を集中的に照らすスポット型ライトがありおすすめです。

また、水中ライトは、撮影中の視認性を高めたり、安全を確保するためやダイビングにも重要な役割を果たします。特に暗い海底での探索や撮影には、ライトの明るさが重要です。水中ライトは、フォーカスライトとしても活用でき、ピント合わせをサポートしてくれ、ナイトダイビングやサーチライトなど様々な使い方ができるため非常に便利で必須のアイテムです。

アーム、クランプ

アームとクランプは、水中ハウジングにライトやストロボを取り付けるための必須アイテムです。アームを使うことで、ライトやストロボの角度や位置を調整することができ、理想的なライティングを実現できます。水中撮影では、光の当たり方や影の位置が重要なため、アームとクランプを上手に使いこなすことで、より良い結果が得られます。

イノン、UN、AOI、ノーティカム、シーアンドシーなどのメーカーが、耐久性と操作性に優れたアームとクランプを販売しています。これらのパーツは、取り付けが簡単で、しっかりと固定できるため、海中でも安心して使うことができます。アームは、長さや曲げ方を自由に調整できるため、被写体に最適なライティングを実現するための重要なアイテムとなります。

一般的に画角の広いワイド撮影ではロングアーム、マクロ撮影では短めのアームを使用します。また、撮影機材に合わせてフロートアームやフロートチューブを組むことで水中でも片手で撮影できるようになり、より快適に撮影を楽しむことができるようになります。長さやフロートがわからない方はお気軽にカメカメにご相談ください。

バッグやアクションカメラなどその他のアイテム

水中撮影においては、メインの機材以外にも便利なアクセサリーがたくさんあります。まず、機材を安全に持ち運ぶためのランヤード(ロープのようなもの)や防水バッグは必須です。これにより、機材の持ち運びや受け渡しがしやすくなり、水中や移動中に壊れるリスクを減らすことができます。シーアンドシーの「イエローサブメガトートバッグ」がおすすめで、一眼機材フルセットを収納することができ、自分専用のバケツとしてや、水中カメラをボートにそのまま持ち込むなど、ダイビングだけでなくアウトドアでも活躍する売れ筋の防水バッグです。カメカメでは便利なハンドルカバープレゼントキャンペーン中です。

また、外付けのコンバージョンレンズや、撮影中のモニタリングをサポートする外部モニターも便利な商品です。コンバージョンレンズは、広角やマクロ撮影に役立ち、画角を広げたり、拡大して細部を鮮明に捉えるために使用します。外部モニターは、水中での撮影中にリアルタイムでフレームを確認でき、より細かい調整を行うのに役立ちます。

さらに、アクションカメラなどの小型カメラも水中撮影には人気です。特に「GoPro」「Action5」「Ace Pro2」などのアクションカメラは、そのコンパクトさと耐久性、手軽さから、ダイビングやシュノーケリング、陸上アクティビティやスポーツなどに最適です。これらのカメラ用に水中ハウジングやアタッチメントレンズも販売されており、簡単に4Kや8Kなどの高画質な水中映像が楽しめます。
売れ筋はイノンの「ZDフロントマスク Ace Pro2」で、専用のワイドレンズ「UFL-GR140 pro ZD」「UCL-G100 ZD」などの水中で交換可能なアタッチメントレンズも人気です。

水中撮影では、ハウジング、ポート、ストロボ、ライト、アームなどのアイテムが必要になります。どの組み合わせがいいか、どのメーカーがいいか、こんな写真を撮るためには何が必要か、などわからないことがあればカメカメにお気軽にお問い合わせください。無駄な買い物はさせずに必要最低限なアイテムを新品や中古品でご提案させて頂きます。


紺碧の世界への招待:ダイビングに必要な機材の全て~選び方、使い方、そしてランキングまで徹底解説~

はじめに:ダイビングの世界へようこそ

透き通るような青い海、色鮮やかなサンゴ礁、そして優雅に泳ぐ魚たち。ダイビングは、私たちが普段目にすることのない、驚きと感動に満ちた別世界への扉を開いてくれます。しかし、その素晴らしい体験を実現するためには、適切な知識と、何よりも「ダイビング 必要な機材」が不可欠です。

本ブログは、ダイビングを始めたい初心者の方から、ステップアップを目指す経験者の方まで、全ての方が安全で快適なダイビングを楽しむために知っておくべき機材の全てを徹底的に解説します。単なる機材の紹介に留まらず、その使い方選び方、そして市場で高い評価を得ている製品のランキング情報まで網羅し、「必要」な情報全てを提供します。

キーワードとしていただいた「レギュレーター」「BCD」「マスク」「フィン」「ウェットスーツ」「ドライスーツ」「バッグ」「ダイブコンピューター」「グローブ」「水中ライト」「シュノーケル」といった主要機材一つ一つに焦点を当て、その役割と重要性を深く掘り下げていきましょう。


第1章:命を守る中核機材 – レギュレーターとBCD

ダイビングの機材の中でも、生命維持に直接関わる最も重要な機材が「レギュレーター」と「BCD(浮力調整装置)」です。これらは水中での呼吸と浮力制御という、ダイビングの根幹を支える役割を担います。

1.1. 呼吸の生命線:レギュレーター

レギュレーターとは?(必要性)

レギュレーターは、タンク内の高圧空気を、ダイバーが水中で安全に呼吸できる圧(水圧+α)まで減圧する役割を果たす装置です。水深が深くなればなるほど水圧は高くなりますが、レギュレーターは常に最適な圧力で空気を供給し続けます。まさに、水中で呼吸を可能にする生命線であり、ダイビングにおいて最も「必要」な機材の一つです。

構造と使い方

レギュレーターは主に以下の3つの部分で構成されています。

  1. ファーストステージ (1st Stage):タンクのバルブに取り付け、タンクの高圧(通常200気圧前後)を中間圧(約9〜10気圧)まで一次減圧します。
  2. セカンドステージ (2nd Stage):ダイバーが口にくわえて呼吸する部分で、中間圧の空気を周囲の水圧と等しい圧力まで二次減圧し、供給します。
  3. オクトパス:予備のセカンドステージです。緊急時にバディ(一緒に潜る仲間)に空気を供給するために使用されます。

使い方は、潜る前に必ず空気の出方、パージボタンの動作、残圧計の確認を行うことが重要です。水中では慌てず、口元のセカンドステージをくわえ、ゆっくりと呼吸を繰り返します。

選び方のポイントとランキング

選び方は、「使用する環境(水温)」と「メンテナンス性」が基準になります。

  • 寒冷地ダイビング:凍結しにくい「ダイヤフラム式」で、さらに「環境シール(ドライチャンバー)」が施されたモデルを選びます。
  • 熱帯地域ダイビング:シンプルでメンテナンスが容易な「ピストン式」も選択肢に入ります。

人気レギュレーターブランド(一例)

ランキング (人気・評価)ブランド/モデル例特徴
1位AQUALUNG (アクアラング) / レジェンドシリーズ寒冷地にも強く、バランスの取れた高性能モデル。
2位SCUBAPRO (スキューバプロ) / MK25 EVO / S600流量性能に優れ、プロからも信頼される高性能モデル。
3位TUSA (ツサ) / RSシリーズ日本人の顎にフィットしやすい設計が多く、使いやすい。

1.2. 浮力制御の中枢:BCD (Buoyancy Control Device)

BCDとは?(必要性)

BCD(Buoyancy Control Device、浮力調整装置)は、ダイバーが水中で浮力を細かくコントロールするための機材です。タンクを背負うハーネスとしての役割も兼ねています。水深によって変化する浮力を正確に調整することは、安全で快適なダイビングのであり、レギュレーターと並び称される必須機材です。

構造と使い方

BCDは、空気を入れたり抜いたりすることで浮力を調整する「ブラダー(気室)」、空気を給排気する「インフレーター」、そしてタンクやウェイトを固定する「ハーネス」で構成されます。

  • 使い方:インフレーターの操作はこまめに行い、特に微調整にはインフレーターボタンを短く押して行います。
    • 水面:空気を入れ、安定した浮力を確保。
    • 水中:潜りたい深度に応じて、空気を微調整して「中性浮力」を保ちます。
    • 浮上時:水圧が下がり、ブラダー内の空気が膨張するため、定期的に排気バルブから空気を抜き、浮上速度をコントロールします。
選び方のポイントとランキング

BCDには「ジャケットタイプ」「バックフロートタイプ」など様々な種類があります。

  • 初心者:「ジャケットタイプ」は安定感があり、操作も直感的でおすすめです。
  • 上級者:「バックフロートタイプ」は背中側で浮力を得るため、水中での姿勢制御(トリム)が取りやすく、より洗練されたダイビングを可能にします。

人気BCDブランド・モデル(一例)

ランキング (人気・評価)ブランド/モデル例特徴
1位TUSA (ツサ) / BCJシリーズ日本人の体型に合わせやすく、多機能で使いやすいモデルが多い。
2位SCUBAPRO (スキューバプロ) / HYDROS PRO / GO軽量性と耐久性を両立し、トラベルダイバーにも人気。
3位MARES (マレス) / PURE SLSバックフロートタイプの代表格で、水中姿勢が取りやすい。

第2章:水中世界への窓と推進力 – マスク、フィン、シュノーケル

水中世界を「見る」「移動する」「水面で移動する」ために必要な機材が、マスクフィン、そしてシュノーケルです。これらは「軽器材」とも呼ばれ、ダイビングの快適さに大きく影響します。

2.1. 水中世界を映す:マスク

マスクとは?(必要性)

マスクは、目と水との間に空気の層を作り、水中で鮮明な視界を確保するために必要な機材です。光の屈折率の違いにより、裸眼ではぼやけて見える水中を、クリアに見せてくれます。

選び方のポイントと使い方

選び方の最重要ポイントは「顔にフィットすること」です。

  • フィッティング:ストラップを付けずにマスクを顔に当て、軽く鼻から息を吸い込む。手を放しても落ちなければフィットしています。
  • 視野:レンズの枚数(一面、二面など)やフレームの大きさにより、視野の広さが異なります。
  • ローボリューム:内部の容積(ボリューム)が小さいマスクは、水が入った時の排水(マスクブロー)が容易で、初心者にもおすすめです。

使い方:レンズの内側に曇り止めを塗るか、唾液を軽く馴染ませてからすすぐことで、水中での曇りを防ぎます。

人気マスクブランド・モデル(一例)

ランキング (人気・評価)ブランド/モデル例特徴
1位GULL (ガル) / マンティス / ヴェイダー日本人の顔に合いやすい設計で、デザイン性も高い。
2位TUSA (ツサ) / VISIO UNO (ヴィジオウノ)一眼タイプで視野が広く、着け心地が良い。
3位SCUBAPRO (スキューバプロ) / シナジーツイン特殊なシリコン(コンフォートストラップ)で密着度が高い。

2.2. 水中での推進力:フィン

フィンとは?(必要性)

フィン(足ひれ)は、水中で効率的に移動し、体勢を維持するために必要です。水の抵抗に逆らって進むダイビングにおいて、フィンの推進力は体力の消耗を大きく左右します。

構造と選び方

フィンは大きく分けて二種類あります。

  1. フルフットフィン:水温の高い地域(熱帯地域)でのダイビングに適しています。軽量で推進効率が高いのが特徴です。
  2. ストラップフィン:専用のブーツを履いてからストラップで固定するタイプ。水温の低い場所やビーチエントリーに適しています。パワーがあり、流れに強いのが特徴です。

選び方のポイントは「キックの種類」と「脚力」です。硬すぎるフィンは脚力を消耗するため、自分の脚力に合ったものを選びましょう。

2.3. 水面移動の相棒:シュノーケル

シュノーケルとは?(必要性)

シュノーケルは、水面を移動したり待機したりする際に、顔を上げずに呼吸できるようにするためのパイプ状の機材です。水中で使用するものではありませんが、水面での体力を温存し、安全を確保するために必要とされます。ダイビングでも常に携行することが推奨されています。

選び方のポイントと使い方
  • ドライ構造:波や水しぶきが入っても、自動的に水をブロックする「ドライタイプ」が人気でおすすめです。
  • マウスピース:口にくわえる部分が自分の顎にフィットし、疲れにくい形状を選びましょう。
  • 使い方:水面ではシュノーケルで呼吸し、潜降時にはシュノーケルを口から外し、レギュレーターに切り替えます。

第3章:水温と環境に応じた保護服 – ウェットスーツとドライスーツ

ダイビングの快適さと安全性を確保する上で、体温保持は極めて重要です。「ウェットスーツ」と「ドライスーツ」は、ダイビング環境に応じて使い分けられる必須の保護服です。

3.1. Warm Waterの定番:ウェットスーツ

ウェットスーツとは?(必要性)

ウェットスーツは、主にネオプレン(合成ゴム)でできており、生地と体の間に水の層を作り、その水を体温で温めることで保温効果を発揮するスーツです。水温が比較的高め(目安として24℃以上)の場所でのダイビングに必要です。

選び方のポイント
  • 厚さ:水温に応じて、3mm、5mm、7mmなど厚さを選びます。
  • フィット感:体のサイズにぴったりとフィットすることが重要です。緩すぎると水が頻繁に入れ替わり(フラッシング)、保温効果が失われます。試着して、動きに支障がないか確認しましょう。

3.2. Cold Waterの味方:ドライスーツ

ドライスーツとは?(必要性)

ドライスーツは、首と手首に水が入らないように密閉する「シール」が施されており、スーツの内部に水が入らない構造になっています。スーツの中に保温性のあるインナーウェアを着込むため、水温が低い場所(目安として20℃以下)や冬季のダイビングに必須です。

選び方のポイントと使い方
  • 素材:ネオプレン素材とシェル素材(布のような薄い素材)があります。シェル素材はインナーで保温性を調整でき、軽量で耐久性があります。
  • 使い方:スーツには浮力を調整するための給気バルブと排気バルブが付いています。BCDと同様に、水中で空気の出し入れを行い、浮力をコントロールします。ドライスーツでの潜水には専用の講習を受けることが必要です。

第4章:水中での情報と安全を司る – ダイブコンピューターと水中ライト

安全なダイビングを行うためには、正確な情報管理と、状況に応じた照明が必要です。「ダイブコンピューター」と「水中ライト」は、ダイビングをより安全で快適にするための重要な機材です。

4.1. 安全管理の要:ダイブコンピューター

ダイブコンピューターとは?(必要性)

ダイブコンピューターは、現在の水深、潜水時間、水温、そして最も重要な「無減圧限界時間(潜水可能残り時間)」をリアルタイムで計算・表示する、現代ダイビングに必須の安全管理機材です。体内への窒素の吸収と排出の度合いをシミュレーションし、安全に浮上できる限界時間を教えてくれます。

選び方のポイントとランキング
  • 機能
    • エアーインテグレーション(AI):タンクの残圧を無線で受信し、表示できる機能です。
    • ナイトロックス対応:酸素濃度を高めたナイトロックスガスを使用する場合、それに対応したモデルを選ぶ必要があります。
    • 視認性:水中で操作しやすく、液晶が明るく見やすいモデルを選びましょう。
  • タイプ:腕時計型、コンソールゲージ型などがあります。

人気ダイブコンピューターブランド・モデル(一例)

ランキング (人気・評価)ブランド/モデル例特徴
1位SUUNTO (スント) / D5 / EON CORE北欧デザインでおしゃれ、AI対応モデルも多く人気。
2位ガーミン (Garmin) / Descentシリーズスマートウォッチとしても使え、多機能で高性能。
3位TUSA (ツサ) / DC Solar シリーズソーラー充電機能付きで、バッテリー切れの心配が少ない。

4.2. 視界の確保と色彩の再現:水中ライト

水中ライトとは?(必要性)

水中ライトは、濁った水中や、洞窟などの暗い場所で視界を確保するために必要な機材です。また、水深が深くなると水中で赤い光が吸収されて色が失われますが、水中ライトを当てることで、本来の鮮やかな色彩を再現する役割もあります。

選び方のポイントと使い方
  • 明るさ(ルーメン):数字が大きいほど明るいことを示します。メインライトとして使うなら1000ルーメン以上がおすすめです。
  • 配光(ビーム角):広く光を当てる「ワイド」と、狭く遠くまで光を届ける「スポット」があります。
  • 使い方:水中でのコミュニケーション(シグナル)や、ナイトダイビングでは必須の機材となります。

第5章:その他の重要アクセサリーと運搬 – グローブとバッグ

快適なダイビングをサポートし、機材の管理を助ける「グローブ」と「バッグ」も必要なアクセサリーです。

5.1. 手の保護と防寒:グローブ

グローブとは?(必要性)

グローブは、水中での防寒対策に加え、岩やサンゴなどから手を保護するために必要です。水中では視界が悪くなったり、予期せぬ突起物に触れたりする可能性があるため、安全装備としても重要です。

選び方のポイント

水温に応じて厚さ(3mm〜5mm)を選びます。操作性を考慮し、あまり分厚すぎないものを選ぶことも重要です。

5.2. 機材の運び方と管理:バッグ

ダイビングバッグとは?(必要性)

ダイビングバッグは、重くかさばる機材を保護し、持ち運びやすくするために設計されています。特に、塩分を含む機材を他の荷物と分けて運ぶため、防水性や耐久性が重要です。

選び方のポイントとランキング
  • ローラーバッグ:重い機材を楽に運べるキャスター付きの大型バッグ。海外や遠征ダイビングにおすすめ
  • メッシュバッグ:機材を濡れたまま運び、そのまま水洗いができる通気性の高いバッグ。日常的なダイビングに適しています。

人気ダイビングバッグブランド(一例)

ランキング (人気・評価)ブランド/モデル例特徴
1位SCUBAPRO (スキューバプロ) / ダッフルバッグ大容量で耐久性が高く、プロからも信頼される。
2位GULL (ガル) / ウォータープロテクトバッグ完全防水性に優れ、機材を濡らさずに運べる。

第6章:機材選びの総合的なアドバイスとまとめ

ダイビング機材は高価ですが、あなたの安全快適さに直結する投資です。

6.1. 機材選びの総合的な優先順位

初めて機材を揃える際の優先順位は、フィット感安全性が最重要です。

  1. マスク・シュノーケル・フィン:自分の顔や足に合わないものは、ストレスや疲労の原因になります。フィット感を最優先で選びましょう。
  2. ウェットスーツ/ドライスーツ:体型に合わないと保温効果が半減します。使用する水温に合わせて最適なものを慎重に選びましょう。
  3. ダイブコンピューター安全性を確保するための必須アイテムです。視認性が高く、操作が簡単なモデルを選びましょう。
  4. レギュレーター・BCD:高価ですが、命に関わる機材です。信頼できるブランドを選び、定期的なメンテナンスを前提に選びましょう。

6.2. 機材購入の「必要性」再確認

全ての機材を一度に揃える必要はありません。ライセンス取得後、まずは軽器材マスクフィンシュノーケル)とダイブコンピューターから購入し、慣れてきたらウェットスーツ/ドライスーツ、そして最後にレギュレーターBCDを購入するのが一般的な流れです。

信頼できるメーカーの機材を選び、適切な使い方をマスターし、安全で快適なダイビングライフを送りましょう!