タイドプール撮影ファーストインプレッション ~初心者が気づいたこと~

初めてタイドプールでの撮影を楽しんできました

みなさま!おはこんにちばんは!

先月、串本マリンセンタータイドプールをガイドして頂き、初めて撮影してきました。結論から言うとめちゃめちゃ楽しいです!

タンクがない分、気軽に長い時間撮影ができて楽しめます。ただし、時間無制限ではないですよ。潮見によって時間も変わりますし、撮影できない日もあります。

今回は初めてタイドプールで撮影してみて思ったことや気づいたことなどをご紹介していきたいと思います。

 

今回の撮影機材

今回タイドプール撮影に使った機材を紹介します。

  • 水中ハウジング:SEA&SEA MDX-α7R5 + VF45 1.2x
  • カメラ  :SONY α7R5
  • レンズ  :SONY SEL90M28G
  • クローズアップレンズ:INON UCL-90XD
  • スヌートライト:INON LF650h-N
  • ドライスーツ(今回は背中は閉めず)
  • マスク&スノーケル(今回は使いませんでしたが、水深によっては使うシーンもあります)

という装備で挑みました。

あってよかった物

まず、使用するマスターレンズは、35mm、50mm、100mmクラスのマクロレンズならどれでもOK。かなり小さいロウソクギンポもいるので、初回は100mmクラスのマクロレンズだと間違いないです。

その後、日を変えて撮影する機会があるなら35mmや50mmクラスのマクロレンズでまた違った作風を楽しむのも良いと思います。ただ、F1.8など明るいレンズで解放で撮影するとなると明るすぎるのでNDフィルターがあった方がいいと思います。

そして絶対あった方がいい物は「45度ビューファインダー」です!もうこれがないと凸凹のタイドプールに這いつくばって撮影しないと行けないのでかなり大変!一眼やミラーレスの方は持っていれば必ず付けて行きましょう!接眼キャップも水が貯まって見にくくなるので外しすと良いです。ポイントによっては波の影響を受けて酔うこともありまくるみたいです。(串本マリンセンターのポイントはその点安心です)

TGなどのコンデジの方は「ユーエヌ(UN)水中液晶アングルフード」があると便利だと思います。

クローズアップレンズもあると楽しめる

100mmクラスのマスターレンズだけでなく、外付けのクローズアップレンズもあるとさらに接写をすることができます。今回は「INON UCL-90XD」を持っていきましたが、小さいロウソクギンポやアップで撮影する時にとても役に立ちました。

タイドプールにレンズを落としてキズだらけにしないように着脱には注意しましょう!笑

スヌートライトも良き

タイドプールは基本的には自然光で撮影します。なので晴れの日の方が明るくて色も出やすく撮影しやすいです。ですがそうなると誰が撮っても同じような写真になってしまいます。そこで超スポットライト「INON LF650h-N」があると表現の幅が広がります。

それでも撮影環境は明るいので、絞りまくってシャッタースピードを早くしてゴリゴリのアンダー状態でスヌートライトを当てて初めて効果が見られるのですが、撮影していて暗幕になるような物があってもいいと思いました。水に濡れるし風もあるかもなので、軽い物ではなく、濡れた重みで飛びにくくなるようなドデカいタオルを被せるイメージでしょうか。ウエイトに日傘をくくりつけて置くのもありかもしれませんね。この辺りは今後いろいろ試してみる必要がありそうです。皆様のアイデアも募集しています♪

あ!ストロボを使わない分、長めのアームに遮光板のようなものを付けれるようにしておくといいかもですね!(書いてる途中にひらめいたw)

 

さらに言うとスヌートライト用の「集光レンズ」もあるともっと的を絞ることができるのでありですね。

あったらよかった物

先程話した、スヌート撮影する時に暗幕に出来るような物もそうですが、今回は用意していなくて他にあったらよかったなぁと思いついたものをご紹介。

  • 日焼け止め:マジで必須です。めちゃめちゃ焼けます(笑)
  • グローブ:日焼け対策もありますが、タイドプールは怪我をしやすいので、グローブはあった方がいいです。
  • 帽子:これも日焼け対策、熱中症対策に必須です。
  • カゴやバッカン:機材を持ち運ぶための入れ物です。もちろん裸でハウジングを持って行ってもいいのですが、磯やビーチを歩くのは大変で転ぶ危険もありますし、磯にハウジングを直置きするとすぐにキズだらけになってしまうので、入れ物はあるといいです。マットもあるとさらにGOOD!入れ物も肩にかけれるようにしておくと腕も疲れないと思いました。
  • ウェットスーツ:季節によってはドライではなくウェットでもOKです。ただどちらにしても肌を露出すると日焼けと怪我の危険があるのでどちらかは着用しておくといいです。
  • 飲み物、食べ物:ドライやウェットで撮影していて天気がいいととても暑いです。なんなら小さいお風呂に浸かっているぐらいの水温になったりします(笑)。撮影時間も長くなりがちなので、飲み物はたくさん、塩気のある食べ物もあると熱中症対策にいいです。

思いついたのはこんなところでしょうか。また他にも思いついたらまたしれーっと追加しておきますね(笑)

ちょっとしたテクニック

初めて撮影してみたのですが、実際に試してみたことやこんなこともできるのでは?ということがありました。

  • 絞りを色々変えてみる:絞り値を変えると被写界深度が変わります。同じ被写体、シチュエーションでも絞り値を変えることで表現の幅が変わってきますのでこれはぜひとも色々な絞り値で撮影してみてください。
  • 虫の目レンズを使う:一眼用もあるにはありますが、ここはコンデジの出番!「INON 水中マイクロ魚眼レンズ UFL-M150ZM80」を付けてワイドマクロ撮影なんてのも楽しそう!
  • エアレーション:人工的ではありますがブクブク泡を付けれたらなんか楽しそうな予感が(笑)
  • 被写体認識を「虫」にする:今回は「鳥」にしていたのですが、帰ってからあれ?ロウソクギンポの顔ってバッタっぽいやん!って思ったので被写体認識があるカメラは「虫」を選ぶと「鳥」より認識性能が上がるかも!?ちなみに「鳥」でもしっかり顔認識してくれていました。
  • 縦構図で撮る:これがまた両手グリップの付いたハウジングではグリップが邪魔で難しいのなんのって。なので何も付けないなら両手グリップを外して行くのも方法です。

最後に

クローズアップレンズを持ってなくても、最新のカメラには「クロップ機能」というものがありますので、それで1. 6倍にして倍率を大きくして撮影するのありですね。まああとからトリミングしても同じですが(笑)

タイドプールは自分がそのプールに浸かることで水深が変わります。お風呂に入る時と同じですよね。なので、少し頭が水面に出ていても、自分がプールに入れば頭が水中に入ってしまうこともありますので、そういった微調整も実は必要になってくるシーンもあるのです。

タイドプールは時間を忘れて撮影に夢中になってしまいます。串本マリンセンターでは秘密の?ポイントまで連れて行ってくれて、たくさんのロウソクギンポを紹介してくれるタイドプールガイドをしてくれます。そこは波の影響もなく酔うこともないので、ぜひとも一度体験してみてください。ハマりますよ~♪

以上、最後までお読み頂きありがとうございました!

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