水中カメラ専門店が初めてSEA&SEAハウジング「MDX-αU」を使ってみた【前編】

ソニーのフルサイズミラーレスカメラ5機種に対応する新発売の水中カメラハウジング「SEA&SEA MDX-αU」が気になりませんか?

水中カメラ専門店「カメカメCAMERA」がそのファーストインプレッションをレポートします。

購入を迷っている方は参考にしてくださいね!

 

MDX-αUで使用できるカメラ5機種

通常はサイズの違いや操作系統の位置が微妙に違うだけで1機種限定の専用ハウジングになりますが、このハウジングはなんと5機種ものSONYフルサイズミラーレスカメラが使用できる優れものなのです。

そして使用できるカメラは以下の5機種。

  • α1
  • α9II
  • α7sIII
  • α7RIV/ α7RIVA
  • α7IV

嬉しいですよね~。下のクラスのカメラから始めたとしても、上位機種を変えばハウジングを買い替えることなく使用できちゃいます。

そのカラクリは簡単で、カメラに合わせて自分で内部ボタンのキャップと、カメラ固定台座のパーツを交換することで使用するカメラに合わせたカスタマイズができるようになっています。正直言ってめちゃめちゃ簡単です。

また、新機種にも対応できるようにアルミ削り出しのハウジングに少し余裕を持たせており、背面パネルを従来の2倍以上の大きさにして背面パネルにボタン系統をできるだけ配置することで背面パネルの交換で将来的にも新しいカメラにも対応できる可能性を残しています。

ちなみに私は「α7R4A」で使用しています。

 

今回使用したカメラや機材の組み合わせ

  • 【ハウジング】シーアンドシー MDX-αU(シルバー) + リークアラームユニット + 光コンバーター/S1 + ビューファインダーVF45 x1.2
  • 【カメラ】ソニー α7R4A
  • 【ポート】アテナ工央 ATNA200ガラスドームポート for S&S + シーアンドシー中間リング40L
  • 【レンズ】ソニー SEL28F20 + フィッシュアイコンバーター SEL057FEC
  • 【水中ストロボ】イノン Z-330 Type2 x2灯
  • 【水中ライト】フィッシュアイ AQUAVOLT7000
  • 【アーム】イノン フロートアームSボディ
  • 【クランプ(使い比べ)】イノンクランプIII、ULTRALIGHTクランプSD&クランプFX、シーアンドシーSA8ボールクランプII、UNロングクランプ

 

クランプはしばらく各メーカーを使い比べていきたいと思っています。光コンバーターとZ-330のマッチングはまた後編でお伝えしますね。

 

購入したら最初にやること(おすすめ)

購入時に使用するカメラの機種を伝えて頂ければそれに合わせた状態で納品しますので、パーツの組み換えは不要です。(ちなみに当方のは違うパーツが付けられていたので自分で組み換えましたが(笑)簡単です)

カメラや水中ストロボをセッティングしたらまずはそれぞれの電源を入れて全ての操作系の動作確認とストロボ発光テストです。発光テストは陸上でたくさん発光させると熱で壊れてしまうので、数回で済ませましょう。

【注意!】※カメラと光コンバーターの接続には、ソニー純正アダプター「ADP-MAA」が別途必要となります!これ、私も購入するのを忘れていてしばらく使えませんでした(笑)

ここからがおすすめです。中古の水中ハウジングを見てもこういう対策をしている方は極稀なので不思議なのですが、私は「傷防止対策」をやります。

これも簡単で

・カメラ用の液晶保護フィルムと同じものをハウジングの背面パネルにも貼り付ける。

背面パネルはアクリルなのでキズが付きやすいです。保護フィルムもサイズが大きければカットして貼り付ければいいだけなのでとても簡単です。これによって液晶が見にくくなることはありません。

・ハウジングの底面や角、ポートの底面などのキズが付きやすい位置に100円ショップで売っているキズ防止クッションゴムを貼り付ける。

これをするだけで機材を地面に置いた時にキズが付いてしまうのを防止できます。ほんとおすすめです。

 

 

 

安心安全のリークアラームユニット

リークアラームユニットは「ハウジング内部の空気を吸い出すことで強固にロックし、水没リスクの早期発見が可能になる」今では欠かせないシステムです。別売りオプションですが、高価なカメラの方ほどほぼ100%付けて頂いています。

空気を吸い出してハウジング内部を陰圧にすると外部から空気が侵入しようとします。空気の侵入がなければそのままレッツダイビング!もし空気が侵入し内圧が変わればその時点でアラームで異常を知らせてくれるのです。

空気が侵入するということはそこから水も侵入するということですよね。そうなればもう一度Oリングをチェックしたり、カメラのズレなどをチェックしてから再度セッテングしてトライします。

このシステムがなかった時代は水槽の水に浸けてチェックするしかなかったのですが、これだとその時点で水没してしまうリスクもあったのでこのシステムがあれば超安心です。

 

 

ハウジングの良いところと悪いところ

【良いところ】

  • 余裕を持っているサイズとは言え、カメラが小さいのでハウジングもコンパクト
  • 価格が他社製より安い(ポートやギアも含めて)
  • 5機種のカメラに対応している
  • 新色シルバーがかっこいい!
  • グリップを握ったままよく使用する操作系を操作できる

【悪いところ】

  • マルチセレクターが使用できない。

フォーカスポイントをよく移動させる人はこれが使えないのは致命的だ!と言いますが、カスタムボタン+ダイアル操作をカスタマイズするとフォーカスポイントの移動はできます。ひと手間いりますが、私はこの操作ができるA7R4専用ハウジングより、他機種で使用できるこちらのハウジングのメリットを優先しました。

という感じで、デメリットと感じる人もいると思ったのがこのマルチセレクターの操作だけなので、メリットの方が多いと思います。操作のフィーリングもGOODです。

 

おまけ

おまけ情報を1つ。

私はお高いGMレンズを購入できないので、メインはタムロンなどのサードパーティレンズを使用しています。そうするとシーアンドシーではズームギアが発売されておらず、水中でズーム操作ができないのです。

今回はソニー純正のフィッシュアイレンズを使用しましたが「Tamron A046 17-28mm f/2.8 Di III RXD」を持っているのでこれも水中で使用しています。

ではズームギアはどうしたのか?

「AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR」用フォーカスギアがジャストフィット!

このレンズのために作った!?というぐらいでした(笑)

しかしここで問題が。。。実はマクロ85mm用のギア。。。製造販売終了しているのです(笑)

でもこのギアが使えることが判明したので、同じ規格のものを特注ギアとして製作してもらうこともできますので、タムロン17-28mmを使用したい方はご相談ください。

ちなみに私はポートに入るならレンズフードを付けたままセットする派です。

まだまだたくさんレポートしたいことはありますが、長いと読む気にもならないので今回はこのぐらいにしておきましょう。

それでは後編をお楽しみに!